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「吐けなくなる……か……。じゃあいいや。水くれ、水」
「コップないじゃん、ここ」
カイトの家は食器がない。というか家具すらない。
「飲ませてくれなきゃ、このまま便器の水を飲む」
一種の脅迫だ。
「それだけは……やめてください……。え、えーっと……」
ミクは少し迷ってから水道へ向かった。
蛇口から直接水を口に含むと、便器と壁に寄りかかって座ったままのカイトに口移しで飲ませた。
「んっ……」
カイトはむさぼるように飲んだ。
ミクは水道と彼の間を何往復もした。
キスは酒臭い胃液の味がした。
ようやく満足すると、カイトはつぶやいた。
「あー……くそっ……脚に力が入らねーや……立てない」
「そりゃあ、それだけ吐けばね……」
ミクがあきれた調子で言う。
「でもこっちは勃ってるぜ」
と、ミクの手をとり触らせてくる。まるで痴漢だ。
ベルトをはずしてジッパーをおろした。
確かにきっちり勃起していた。前言撤回。完全に痴漢だ。
ミクは仰天した。
「やる気なの!?」
「おー、やるともさ。前に言っただろう?俺のポリシーは一日最低一ファック」
語尾にハートマークでも飛びそうな勢いでカイトは微笑む。
ミクの方はたまったものではない。
「っていうかここで!?」
トイレとキッチンの境目で、あろうことか玄関だ。
カイトは体重をかけて押し倒してきた。
「かぎ!玄関鍵かけてない!もし誰かきちゃったら……」
「誰も来ない。今までここに人なんか来たことあるか?」
「その服、何とかしないとしみになっちゃうよ!?」
「いいんだよ、どうせ捨てるんだから」
「しんじらんない……」
カイトはニヤリと笑って、ミクの服を脱がしにかかった。
小柄な体には大きすぎるスウェットとジャージは、カイトの持ち物の中でも数少ないホストルック以外のものだ。勝手に借りたが文句を言われなかったので、いつのまにかミクの寝巻きとなっていた。
「ちっ……今日は体力がないから強姦獣プレイは無理だな……。優しくしてやるから、バックでいれさせろ」
ミクの体をうつ伏せにする。下着ごとジャージをおろして肝心な部分だけを露出させると、いきなり口をつけてきた。